韓国旅行記 ソウル スウォン 2010年3月

 3月21日(日)

 朝6時、トランジスタ・ラジオのアラームとモーニングコールで起床。外はまだ暗い。

 来たときの地下鉄を逆に乗って、キンボ空港駅から空港鉄道に乗り換え、インチョン空港に8時半に着いた。11時半発の飛行機に乗る。アシアナ航空便。

 週末の日本は風が非常に強かったそうで、この風のせいで、成田空港に降りるはずの飛行機が着陸できなくて、大阪の空港に着陸するという事態が出来したということはあとで知った。上空を飛んでいるときには、「風が吹いています」という機内アナウンスはあったが、たいして揺れなかった。着陸するときに、気流の関係でやや揺れた。ちょっと驚いたけれど、搭乗員のお姉さんたちは平気で機内を歩いているし、寝ている乗客もいる。本を読んでいる人もいる。乗り物が揺れたら、揺れに逆らわないことであると、森田生馬が言っている。ぼくは両腕を脱力して肩からブランと下げ、アホみたいにだらしなく座って、意識を緩め、馬鹿話を思い出してひとり笑いしていました。そのうちにフライトが終わってしまいました。まあ、揺れないほうがいいけれど、そんなにいつまでも続くものではないよ。飛行機揺れにとらわれないほうがいいと思う。航空力学のことはよくわからないが、なんによらず専門家の見識というものは、一般人が15年かかっても理解しきれないぐらい高度なものです。その水準の技術と判断で運行しているんだから、プロにおまかせしたほうがいい。定刻に成田空港着。

 飛行機でなくても、中東でスパイが暴れたとか、マグニチュード5以上の地震とか、日ごろ誰でも乗っている電車だって、実はかなり横揺れしている。家にいても、不注意で怪我をする可能性はある。日常、だれでもそういうことは、たいてい上手に避けている。



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